アートアクアリウムから学ぶニーズと命

金魚

この記事を見てほしい人

成果第一主義

成果を上げる事に夢中になりすぎる

命を扱う仕事をしている人

 
 

この記事で何が得られるか

資本主義と生命

資本主義が第一になる危険性

完璧は難しいが最良は選択可能

 
 

アートアクアリウムの金魚の件、結構問題になっていますね。

私も何度か見に行った事はありますが、元気のない金魚は毎回いました。

ニーズがあるからこそ扱う生命の管理が疎かになるのは良くありませんね。

売れればいい、売れなければまずい

こういった状況を作り出してしまうのはやはり資本主義の成果第一主義の弊害だと思います。

今回はサービスや商品に命を扱う際に考えていただきたい事を記事にさせていただきました。

 
 

アートアクアリウムの金魚たち

アクアリウム
 
 

まず主催者側の言い分としてコロナウィルスの影響があるとのことです。
金魚に限らず魚類のほとんどは水質が変わる際に一番ダメージを受けます。

今回はコロナウィルスの影響で工期が遅れ金魚をアートアクアリウム開催ギリギリに水槽に入れ替えた事が大きな要因だそうです。

人間でいうと引っ越した際に環境の変化で熱を出すみたいな感じですね。

言い分としてはなるほど!と思います。

しかし病気や弱っているの金魚の数があまりにも多いのはシステム上やはり問題はあると思います。

現に私が見に行ったのはコロナウィルス前でしたしそれでも弱っていた金魚は多かったです。

金魚の数や水槽の大きさ、頻繫に水槽の移し変えが行われる環境ではどれだけ気を付けていても回避不可能だと思います。

ヒットしているイベントだからこそ根本的な改善を検討して頂きたいですね。

ただ綺麗だからと言う理由では今後行ってほしくはないイベントです。

 
 

ニーズに振り回される生命たち

ペット
 
 

こういったニーズに振り回される状況はペット業界でも言えることです。

毎年多くの犬猫等の殺処分が問題になっています。

平成30年度の殺処分数は38444匹です。

この中にはペットショップの売れ残った犬猫達も含まれているのです。

つまりこの世に生まれてきたもののニーズがかみ合わなかった為に殺された犬猫達です。

私はこれが嫌でペットショップに行くと泣きそうになります。

嬉しい事に年々殺処分数は減少傾向にあります。

しかし未だにニーズに振り回されたまま命を終える生物がいるのも知って頂きたいですね。

前は大型犬が良く売れました。

今は小型犬や猫が人気です。

人気があれば買われる(生きれる)なければ売れない(殺処分)。

本当にこれでいいのでしょうか?

 
 

動物園や水族館は?

動物園
 
 

ここからはかなり主観です。

意見はそれぞれあると思いますが私は動物園や水族館は否定派ではありません。

理由として命を最後まで全うさせようとする努力があるからです。

冒頭でお話しさせていただいたアートアクアリウムは病気や弱る行為に目を瞑りながら展示しています。

ペットショップはニーズがなければ殺処分する方向です。

動物園や水族館は基本的に引き取ってから生涯ずっと面倒を見るのがほとんどです。

「本来の環境ではない」「のびのびと生きているようには見えない」という意見もあるでしょう。

しかしそれは人間にも言えることです。

元々をさかのぼれば人間は狩りや農業を行いながら身体を動かして自給自足をしていました。

今はほとんどそうではありませんよね?

確かに窮屈な思いはあるでしょうが、食べ物や病気、ストレスをなるべく与えないように努力している職員の方々の事を考えるとやはりニーズに振り回しているのとは少し違う気がします。

アートアクアリウムは各所を転々とするのではなく一ヶ所で見れるイベントにするのはどうでしょうか?

ペットショップも厳しい審査を合格したブリーダーが育てて譲渡する形式に変える事で殺処分数はかなり減ると思います。

通常のビジネスでも言えることですが、何か無理が生じた際に諦めるのか上手く工夫して方向転換するのかで結果は大きく変わります。

ニーズや売上で命を振り回される事が今後も少なくなる事を祈っております。

 
 

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