HSPと人生に生きづらさを感じる優しい繊細なあなたへ鈍感な世界の生き方をご紹介させていただきます。

鈍感な世界で繊細な人はどうやって生きていければいいの？

この記事を見てほしい人

何気ない言葉に深く傷ついてしまう

他人の都合に振り回されてしまう

自分のペースで生きたいのに気を遣ってしまう

この記事で何が得られるか

相手の言葉に傷つくことが減る

他人に無駄に振り回されなくなる

自分のペースで生きてもいいのだと気づく

HSP（Highly Sensitive Person）ハイリー・センシティブ・パーソンという先天性の性質がございます。
この性質を持つ方は世の中に対してかなり敏感に反応してしまう方です。
具体的には

音や光、匂いなどの五感に過剰に反応してしまう
共感性や感受性が非常に鋭く傷付きやすい、また傷つくことに対しても他人を責めずに自己否定をしやすい傾向もある
情報を広く深く読み取る能力があるのでそれに準じて無意識でも意識していても疲労感を感じやすい

つまり心が非常に優しく、それ故に傷付きやすい繊細な性格の持ち主なのです。
情報を広く深く読み取るので天才タイプとも言えますが、その分ネガティブな情報に関しても心のバリアをスルーして読み取ってしまうみたいです。

HSPではなかったとしてもこういった性質を持つ方は他人に対して鈍感な世界では非常に生きづらいですよね。

今回はHSPの症状になぞらえながら同様の性質を持つ方にお持ち頂きたい考え方をご紹介させていただきます。

どうか少しでもお役に立てていただければ幸いでございます。

※HSPは病気ではなく性質です。治さなければと気負いせずに「生きづらい世の中に原因があるだけなんだ」と思ってご覧ください。

またこの記事はわかりやすく敏感さんと鈍感さんと分けてはおりますが、どちらが良い悪いなどはございません。

二つの性質があり、その性質同士が生きやすいように発信いたしておりますことを予めご了承ください。

世界は鈍感さんの方が多い

世界には鈍感さんの方が多いです。
それは鈍感さんのデフォルトのコミュニケーションは鈍感用にカスタマイズされている事を意味します。

つまり鈍感さんは繊細な方へのコミュニケーション能力があまり高くないのでつい繊細さんを無意識に傷付けてしまう傾向にあるのです。

まずは鈍感さんとの付き合い方をご紹介させていただきます。

鈍感さんは嫌な事を何度も嫌と伝えて欲しい

鈍感さんは繊細さんとは学習方法が違います。
鈍感さんは体力があるので何度も間違える事が可能なのです。

つまり失敗や間違いにそこまで抵抗はなく頻繁にやらかします。
その性質により行動力や挑戦力も高い傾向がありますので一長一短です。

敏感さんは情報を深く読み取るのでミスも少なく一度や数回で物事をインプットしやすい傾向にあります。
それもあってか1度伝えたことを何度も伝えるのは苦手です。（それを悪いと思ってしまう方もいらっしゃるようです。）

お互いにこういった真逆の性質があるので、両者から誤解が生まれやすいもの同士なのです。
なので敏感さんが今後も付き合いたいと思う鈍感さんがいる場合はわかってほしい事を何度も伝える作業が必要となります。
鈍感さんも本当に悪気はないのでお互いを理解するためにご協力いただきたいと思います。

またその際に虫の居所が悪ければ鈍感さんは「何度も言われなくてもわかってるよ！」と怒ってしまう事があります。
でもそれは敏感さんに怒っているのではなく何度も言われながらもできない自分に腹が立って声を荒げてしまうのです。

なのでそういう場合には敏感さんも非常に辛いとは思うのですが「鈍感さんは今日は疲れているんだな」と思ってそっとしておくか、余裕があれば「何かあった？」と優しく聞いてあげてください。

そうすると意外にスッと鈍感さんも正気に戻ります。

紆余曲折はあるでしょうが、根気よく鈍感さんに敏感さんの嫌なことを伝え続ける事で少しずつ敏感さんにとって生きやすい環境が構築されます。

※そもそも自分の意志を伝えるのが無理！という方もいらっしゃると思いますのでその場合には自己肯定感を高めるセルフコンパッションがおすすめです。
セルフコンパッションはこちらの記事でご紹介させていただいております。

自分は必要とされていないと感じる方へ、職場、家庭、パートナーに対して不安がある方へ

鈍感さんの言葉には意味のない言葉もたくさんある

鈍感さんにはノリというものがございます。
それとふと気になったことを特に考えずに口に出してしまう傾向も多いのです。

これらにはどちらも本当に特に意味はないです。
無理に意味をつけるとしたらあなたと仲良くなりたいから色々試している感じでしょうか。

上記の画像は「変な顔」で検索したら出てきた画像です。
人によっては怒っているのではと感じられるかもしれませんが、これも笑わせようとしている画像みたいなので特に深い意味はないのです。

しかし優しい敏感さんは「どういう意味か？」「何か言いたいことがあるのではないか？」と深く考えてしまいます。

もちろん悪いことではないので直そうとしなくてもいいのですが、「気にしない」「意味はない」というのも世の中には溢れている事を認識していただきたいのです。

なので敏感さん同士以外の会話ではストレートに言ってこない限り、特に意味はない言葉だと思ってもらって大丈夫です。

この辺りは本当に意味のあるないの判断がコミュニケーションの難しいと思われるでしょうが、思慮深い敏感さんに限り、杞憂な場合が多いです。
なので意味のない言葉もたくさんあると知ることでもう少し生きやすい環境になるのではないでしょうか？

空気を読めと言ってくる支配さんは支配したいだけ

敏感さんにとって空気を読めというワードは大変辛辣で胸に刺さります。
しかし敏感さんは元々空気を深く読み取る事ができる方々なので、このセリフは釈迦に説法となります。

多くの場合、空気を読めと実際に使うのは場を支配したい支配さんが使う言葉です。
支配さんは都合よく自分のペースで物事を進めたのでうまく支配できない人にこのワードを使ってきます。

支配さんは周りを駒としか見ておらず付き合いがあっても消耗するだけなので関わらない方が懸命かと思います。
もちろんどこにでもこの支配したい方はいます。

その場合には鈍感さんの付き合い方と同じく根気よく嫌なことを嫌と言い続ける事で徐々に支配さんは諦めて離れていきます。
元々手軽に周りをコントロールして居心地の良さを作ろうとする支配さんは居心地が悪い場所には寄り付きません。

その後は遠距離で悪口や陰口を叩いてくるのがこのタイプのお決まりの逃げ行動なので、そうなれば敏感さんの勝利です。
しばらく気が済むまで周りに陰口を叩いて評価を落とした後、支配さんは満足して居心地の良い所を探して旅立ちます。

逆に言えば支配さんは支配できる人を逃しませんので、嫌と言えない人の周りにずっと寄り付きますのでご注意ください。
はっきりNOと伝えれば問題ありませんのでその点だけ気を付けていれば問題ありません。

鈍感さんの優しさに振り回されない為に

鈍感さんは意外と優しい方も多いです。
しかし優しさを勘違いする場合もあるのでそこは注意が必要です。

例えば敏感さんが一人で楽しく読書をしているとしても、鈍感さんからすると
「一人で寂しそうだな、誘ってあげよう」と読書を中断させて友達の輪へ入れてくれることがあります。

つまり嫌がらせではなく鈍感さんなりの善意なのです。

なのでその時には感謝と自分の意志を伝える必要があります。

「誘ってくれてありがとう！今は読書が楽しくてちょっと読んでしまいたいからまた読み終わったら仲間に入れてくれる？」

というように相手の行為に感謝しつつ自分の意見を伝えればトラブルもなく鈍感さんは理解してくれると思います。

そして今後も仲間に入れてほしい時は入れてほしいと言い、そうでなければ読書が好きだとはっきり伝えてください。

そうしないと鈍感さんはそうしたらいいかわからない場合が多いので大変助かります。

あの人は来たい時に来るんだなと思ってもらえれば、鈍感さんの優しさに振り回されるような互いの悲劇にはなりません。

ただしはっきりと伝えたのにも関わらずそれでもグイグイ来るのならそれは支配さんの可能性が高いです。

その場合にも難易度が高いですが「自分は行きたくないし今後も行くことはない。」とはっきり伝えましょう。

これは悪いことではありません。
合わない人と一緒にいると互いに消耗するだけなのでお互いのためを思うなら意志を伝えるのは非常に重要なのです。

あなたらしく自分のペースで生きてもいい

この世界は間違いなくあなたのスペースも用意されています。
なので自分のペースで生きていいのです。

もちろんあなたと仲良くしたい鈍感さんやあなたを利用したい支配さんもいるので初めは苦労することも多いでしょう。

しかし自分の意志やキャラクターを周りに知ってもらう事で鈍感さんにも距離感が分かってもらえます。
お互いに住み心地の良い環境の為に必要な整備が意志を伝えるということなのです。

そうすればあなたを理解してくれる鈍感さんや同じ性質の敏感さんが徐々に見つかってきます。

そうやって周りと共生することで自分のペースで生きていけることが始まるのです。

もちろん急にすべてやるというのは難しいです。
敏感さんの体力や心の準備もあるでしょう。

焦らずにゆっくり周りに理解してもらえばいいと思います。

鈍感さんは傷つけたいのではなくあなたと仲良くなりたいのです。

支配さん以外は敵ではないので少しずつ向き合っていただけれ幸いでございます。

今回参考にした書籍や動画もございますので更に深くHSPや自分らしく生きるためのヒントを得たい方にはおすすめです。

◆◆「繊細さん」の本「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる / 武田友紀／著 / 飛鳥新社

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