人生山あり谷ありでもかなりの急上下で心理描写も生々しく成功の裏がかなりヘビーなプレッシャーだと知りました。
この記事を見てほしい人
ビジネスに関心がある全ての方へ
この記事で何が得られるか
経営は山あり谷あり!をこれでもかという程わかりやすく説明してくれている
サイバーエージェントはハングリー精神によって作られたという理解
成功者は人間でしかし大きなリスクとプレッシャーに立ち向かっている方々
今回はプログラマーでもあり有名ブロガー、教育系Youtuberでもあるマナブ様がYouTubeより発信された【マナブの宿題】を終えたのでその内容を発信いたします。
マナブの宿題とはマナブ様の動画内でのキャンペーンです。
読書は役に立つ!みんなで読書を習慣化したいという思いから読書しようキャンペーンを開催されました。
課題の本をみんなで読みTwitterにて「#マナブの宿題」をつけて感想文を呟くとマナブ様にいいねやコメントが頂けるかもしれないという企画です。
良い感想文は動画内でも取り上げてもらえるみたいなのでぜひ挑戦してみてくださいね!
今回の課題は5冊
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今回は5冊あった本の内私は「渋谷ではたらく社長の告白」を選択しました。
選んだ理由は今まで読んでいなくてこの中で一番何となく気になったからです。
サイバーエージェントという誰もが知る大企業がどのように作られたのか?
また大きくなるまでにどのような山と谷があったのか?
以降はネタバレを含むのでまだ読んでない方はぜひ読んでからまた戻って頂きたいです。
では行きます。
きっかけは誰でも考えるようなこと
この本から学んだ一番のポイントは
きっかけや夢は何でもいい
ということです。
藤田少年は「大きな事をしたい」「売れるミュージシャンになりたい」「起業家になりたい」
というような夢を持ちます。
その後、出会った人々や本などの学びによりそれらは「21世紀を代表する会社をつくる」に決定します。
でもこういう夢って一度は考える夢ですよね。
それが現実や他人の評価、比較によりみんな諦めてしまいます。
ただ藤田晋様の違うところは最後のギリギリまでずっと諦めなかったところです。
人類を平和にしたいとかこの国を豊かにしたいとかそんな大層な大義名分は不要なんだなと思いました。
成功に必要なのは誰でも持つような夢を最後まで諦めないという事です。
諦めないからこそ叶えるためにはどのように行動すればいいのか?
ただそれだけしか本の中では考えていらっしゃいませんでした。
ここまでのまとめ
- 夢やきっかけは自分の心が動いたものが正しい
- 紆余曲折あっても最終的に目標を諦めないことが成功には必要
- 目標が決まればそれに向かって一番良いと思う行動を取り続ける
圧倒的な行動量ができる理由
渋谷ではたらく社長の告白の中では藤田晋様の働き方がよく記載されていますが、まぁかなりのブラック業態です。
序盤から終盤まで常にブラックです笑
ただ通常のブラック企業と違うのは当人が自主的に動いていたという事でしょうね。
もし彼がやらされている感覚で仕事をしていれば間違いなく1週間も持たない事でしょう。
圧倒的な行動量の根底にはいつも「21世紀を代表する会社をつくる」があります。
そのためには寝る間も惜しみ会社に寝泊まり、使える限りのあらゆる時間を業務へ費やしていた印象です。
ただその描写にはブラックで働くダークなネガティブな感情が見えませんでした。
感じるのは常に成長が出来る、企業を育てている、会社が大きくなっていく!というようなゲームのレベルアップに熱中する少年のワクワクです。
いわゆる成長マインドセットというやつですね。
自身の行いが成長や向上に繋がっているという風に考える事でエフォート(努力)が充実し苦しさや辛さを凌駕するというものです。
常に成長マインドセットや自主的な行動によって目標へ向かってエフォート(努力)することによって前半部分から中盤まではどんどん成長し、全てが上手くいっているように見えます。
ただこの本そんな成功者ってやっぱりすごいねぇというような本ではありませんでした。
ここからは終盤にかけて鬱パートです。
藤田晋様の順風満帆にはネットバブルの押し上げも要因の一つです。
後半からこのネットバブルが弾けます…。
谷が深すぎる
サイバーエージェントの上場には様々なトラブルがありました。
しかし上場するまでのトラブルも大変でしたが上場してからの方が真の谷でした。
それは藤田晋様ご本人や会社の役員の方々も予測はしていたそうです。
株主からは利回り10%を突き付けられます。
今のままでは到底10%は無理だと藤田晋様は企業の拡大を目指します。
上場したてで現金は潤沢にありどんどん拡大への種まきを行いました。
というタイミングでネットバブル崩壊です。
通常の上場株と言うのは上場した後にグンと伸びるから人気があります。
それなのに上場した瞬間にネットバブルが崩壊したものですから僅かな上昇の後に急落が始まります。
つまり株主達の保有する株がいきなり価値が急落したわけですね。
当然藤田晋様は株主やマスコミ、ネット住民にまでバッシングを受けることになります。
ここからの心理描写が本当に辛すぎます。
何が辛いって藤田晋様含め役員の方々は一切浮足立つことなく将来について真剣に考えて進んでいたのにどん底に落ちていったんですよね。
急落した株の回復の為に戦略を練ったり、金策に走ります。
しかしマスコミやネットのアンチバッシングにより悪評が絶えずなかなかうまくいきません。
高い目標を掲げても信じてもらえることはなく返答としてまたバッシング受ける毎日だったそうです。
またサイバーエージェントの株を買っていたのは株主だけではなく社員もそうでした。
藤田晋様はモチベーションアップの為に会社の株を保有する権利を与えており借金までして買った社員もいたそうです。
当然その後に株は急落したので、その社員の気持ちも買わせてしまった藤田晋様の気持ちもゾゾゾとするような共感が出来てしまいます。
株主、社員、マスコミ、ネット住民のヘイトが溜まりまさに四面楚歌です。
ふらふらに憔悴しきっていてもそこが代表取締役の辛い所。
誰にも頼る事も出来ず、限界を超えた限界で更に強くなければならない。
そんな生活にピリオドを打つためにサイバーエージェントの創業からお世話になっていた宇野社長に自社を売ることを静かに決意します。
※この時のサイバーエージェントは160億円以上の現金を保有していたそうです。
サイバーエージェントの買収額が80億円だったので単純計算で80億円の儲けが出ます。
しかし
宇野社長からは「お前の会社なんていらねぇよ」と言われてしまいます。
会社を後にした藤田晋様はこの言葉の真意を汲み取り奮い立ちます。
「こんなところで泣いている暇があったらこの危機を切り抜ける方法を考えろ!」
こうして再び「21世紀を代表する会社をつくる」という断固たる決意が甦りました。
「お前の会社なんていらねぇよ」の裏には「弱音吐いてるんじゃねぇよ」という兄貴分の優しくも厳しい言葉があったのです。
お二人とも滅茶苦茶かっこいいですよね!!
ちなみにこの宇野社長はサイバーエージェントの創業の時に藤田晋様が独立した会社の社長様で本当に創業からずっとお世話になっている方です。
この部分のカッコ良さ以外にもこの本の中には宇野社長の兄貴的カッコよさがたくさんありますのでぜひ本作は読んでいただきたいです!
この後はバリっと逆転劇!みたいな感じではなくあの楽天の三木谷社長が登場して出資してもらうことにより何とか撒いた種が開いたという展開ですね。
この谷が深すぎた谷は多くのIT企業を潰しました。
今でこそ大手で不動のポジションのように思えるサイバーエージェントも大変な危機に迫られていたんですよね。
テレビではいきなり成功者としてババーンと登場するのでなんか頑張って成功したんだねぇぐらいのものでしたが、こうして本でしっかりと藤田晋様の人生と向き合うと順風満帆では決してないというのがわかります。
そして藤田晋様も私たちと変わらない人間で当たり前に苦しみ、当たり前に辛い経験を私たち以上に味わってきたのでしょうね。
それでも成功者で居続けられたのは周りの支えはもちろんですが、「21世紀を代表する会社をつくる」を諦めなかったことですね。
強い信念というよりも淡々と諦めずに行動し続けるパワーを勉強させていただきました。
著者の藤田晋様、ご紹介していただいたマナブ様、本当にありがとうございました。
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